親知らずの抜歯
- 処置当日は安静にし、激しい運動や入浴は控えましょう。
- 強くうがいをしすぎると、かさぶたが取れて治癒が遅れることがあります。
- 飲食は麻酔が切れてから行い、刺激物は避けてください。
- 処方された薬は指示通りに服用してください。
- Q抜歯はどれくらい痛いですか?
- A麻酔をしっかり効かせて行うため、処置中の痛みはほとんどありません。術後は腫れや鈍痛が出ることがありますが、数日で落ち着くことがほとんどです。
- Q親知らずの抜歯に年齢制限はありますか?
- A基本的に年齢制限はありませんが、若いほど回復が早く、リスクも少ないため、20代前半での抜歯をおすすめします。
- Q入院が必要ですか?
- A通常の抜歯であれば日帰りで可能です。難症例や全身疾患がある方は、提携医療機関での処置をご案内する場合があります。
- Qどのタイミングで抜歯すべきか悩んでいます。
- A痛みや腫れがなくても、レントゲンでリスクがあると判断された場合は、早めの抜歯が予防になります。お気軽にご相談ください。
親知らずの抜歯、こんなお悩みはありませんか?

奥歯の奥が腫れて痛む
食べ物が詰まりやすくて不快
親知らずが横向きに生えていると言われた
抜歯が怖くてなかなか踏み出せない
親知らずは誰にでもあるものではありませんが、現代人の顎の大きさでは親知らずが正常に生えるスペースが足りないことが多く、トラブルの原因となることがあります。
コーナス歯科クリニックでは、親知らずによるトラブルを未然に防ぐため、患者さまの状態に応じた抜歯をご提案しています。
コーナス歯科クリニックの親知らず抜歯の特徴
東京女子医大口腔外科での経験豊富な院長が対応

当院の院長は、東京女子医科大学病院 口腔外科で経験を積み、医学博士号も取得。これまで数多くの親知らず抜歯に携わり、埋伏歯や神経に近接した症例など、一般歯科では対応困難なケースにも多数対応してきました。
外科的処置をともなう親知らずの抜歯は、解剖学的な知識・手技だけでなく、事前の的確な診断と術後ケアも含めた包括的な対応が求められます。
当院では、そうした口腔外科の専門的知識と経験を生かし、安心・安全な抜歯を行っています。
歯科用CTを完備|神経や骨の位置まで立体的に把握

親知らずの抜歯では、神経や血管、顎の骨の状態をしっかり把握することが何より大切です。
当院では、歯科用CTを院内に完備し、必要に応じて立体的な画像診断(3D)を実施。
パノラマレントゲンでは見えにくい部分も、CT画像を用いることで、下記のような詳細情報が得られます。
親知らずの正確な位置・傾き・深さ
下顎管(神経)の走行との距離
骨の厚みや隣接歯との関係
これにより、「抜歯後の麻痺リスク」や「腫れや出血」のリスクを最小限に抑え、安全性の高い処置を実現しています。
痛みに配慮した処置・術後ケアも丁寧に

「抜歯=痛い・怖い」というイメージをお持ちの方は多いと思います。
コーナス歯科クリニックでは、不安や痛みに最大限配慮した親知らずの抜歯を行っています。
まず、処置前には表面麻酔をしっかり行い、極細の注射針を用いた局所麻酔で痛みを最小限に。
さらに、治療中の恐怖心が強い方には、ウトウトとリラックスした状態で処置を受けられる「静脈鎮静法」にも対応しています。
これは点滴で鎮静薬を投与し、全身麻酔とは異なり意識はありながらも、痛みや恐怖を感じにくい状態をつくる方法です。
処置中の記憶もほとんど残らないため、歯科恐怖症の方や、複雑な抜歯を控える方にも安心して受けていただけます。
また、術後のケアも重要と考えています。
出血や腫れを抑える処置を丁寧に行い、必要に応じて内服薬や抗生剤、うがい薬を処方。アフターケアのご説明やご自宅での注意点も、しっかり丁寧にご案内しています。
経過観察の再診も随時行っておりますので、どうぞご安心ください。
静脈鎮静法とは?

静脈鎮静法とは、腕の静脈から鎮静薬を点滴で投与し、ウトウトと眠っているようなリラックス状態をつくる方法です。
意識はあるものの、治療中の痛みや不安感、恐怖心をほとんど感じずに処置を受けることができます。
静脈鎮静法の特長
高いリラックス効果
意識は保ちながら、不安や恐怖が大きく和らぎます。処置中の記憶が曖昧になることもあります。
呼吸・心拍の管理が可能
生体モニターで状態を常に確認しながら処置を行うため、安全性の高い管理下での治療が可能です。
局所麻酔と併用
歯や歯茎の痛みは局所麻酔でしっかりブロック。静脈鎮静法は精神的な安心をサポートします。
回復が比較的早い
処置後はリカバリールームでゆっくり休んでいただき、1時間程度で意識ははっきり戻ります。
親知らずが問題になるケース
親知らずは、すべての人にとって必ずしも「抜かなければならない歯」ではありません。
しかし、その生え方や状態によっては、さまざまなトラブルの原因となることがあります。
特に現代人は顎が小さくなってきており、親知らずが正常に生えるスペースが足りないことが多いため、何らかの問題を引き起こすケースが増えています。
横向き・斜めに生えている(水平埋伏・半埋伏)

親知らずが横や斜めに生えていると、歯ぐきに半分埋もれた状態になり、汚れがたまりやすくなります。
これにより、次のような問題が起こります。
むし歯や歯周病の原因に
隣の歯(第二大臼歯)を押して痛みや歯並びの乱れに
慢性的な腫れや炎症を繰り返す
特に「水平埋伏」は、親知らずが完全に横倒しになって骨の中に埋まっている状態であり、抜歯には専門的な技術が必要です。
手前の歯を圧迫している(歯列不正)

親知らずが横方向に成長すると、隣の第二大臼歯を強く押すことがあります。
これが原因で以下のような症状が見られます。
前歯の歯並びが乱れてきたv
矯正治療後に後戻りしてしまった 噛み合わせが悪くなった
矯正治療後の患者さまは特に注意が必要で、再度の矯正が必要になることもあります。
歯ぐきの腫れ・痛みを繰り返す(智歯周囲炎)

親知らずの周囲の歯ぐきが炎症を起こす「智歯周囲炎」は、非常に多いトラブルのひとつです。
一時的に治っても、何度も再発することが多いため、早期の抜歯をおすすめするケースが多いです。
歯ぐきが赤く腫れる
口が開きにくくなる(開口障害)
顎のリンパが腫れる、発熱する
むし歯になりやすい
親知らずは奥まった位置にあるため、歯ブラシが届きにくく、むし歯になるリスクが高くなります。
また、親知らずだけでなく、隣の歯までむし歯にしてしまうこともあります。
手前の大切な歯を守るためにも、親知らずの抜歯が選択されることがあります。
親知らずが黒ずんできた
食べ物が詰まりやすい
口臭の原因になっている
顎関節や周囲筋肉への負担

親知らずの噛み合わせが悪いと、無意識のうちに顎に負担をかけてしまうことがあります。
このような症状がある場合、親知らずの位置や噛み合わせを確認し、抜歯が必要かどうかを判断します。
顎関節症の原因に
顎の痛みや開閉障害を引き起こす
肩こりや頭痛との関連もあるとされる
知覚過敏や神経圧迫のリスク
下顎の親知らずが神経(下歯槽神経)に近い位置にある場合、親知らずの成長や炎症が神経を圧迫して、次のような症状が出ることもあります。
顎や下唇のしびれ
知覚異常
抜歯時には、神経との距離や位置関係をしっかり評価し、安全に処置する必要があります。
抜歯後の注意点
親知らずを抜かなくても良いケースもあります

すべての親知らずが抜歯の対象になるわけではありません。
以下のような場合は、経過観察で様子を見ることも可能です。
まっすぐ生えており、しっかり噛み合っている
むし歯や炎症がない
清掃がきちんとできており、問題が生じていない
まずは現状を正確に把握することが大切です。
判断に迷う方は、お気軽にご相談ください。
よくあるご質問(Q&A)